Ａ
純真無垢な私は　今日も清潔を気取って
白に溺れながら　毎晩毎晩　手首に見惚れてる

Ｂ
性的マゾヒズムの左手はソレを恋と呼び
「ねぇ　私を　傷つけて」
淋しがり屋の右手は涙を流し喜んだ
「これこそを　真実の愛と呼ぶべきだろ」

Ｃ
凶器振りかざして愛情
自重きかずに自傷　あぁ


Ｓ
時計は左回りの一方通行
まるで私たちみたいだわ
デジタルじゃ　物足りず　現実を好むのです

ここが嫌だと、　踏み出した
世界はそれを許さないだろ？
堕ちる自分に　叫ぶのです
どうせ聞いちゃいないだろうが　

「さようなら臆病者」

Ａ
純粋清楚な私は　ヒステリックに捕り憑かれ
巻きつけた白を　穢して穢して　真紅に染めていく。

Ｂ
病的アブノーマルの舌は自由を好み
「ねぇ　これじゃ　足りないわ」
舐めたキャンディー１粒飲み込み灰になるの
「この先を　新の天国と呼ぶべきだろ」

Ｃ
狂気溢れ出してあぁ異常
自嘲やまずに自笑　あぁ

Ｓ
時計は未来を刻むのを辞めて壊れた
午前０時は二度とこない
アナログじゃ　事足りず　現実を拒むのです。
　
それが嫌だと、　嘘ついた
言葉は意味を持たないだろ？
堕ちる自分を　罵るのです
精々来世に期待しな

「おやすみなさい無様ね」

Ｄ
私は傷跡を刻むのを辞めず壊れた人形
辛苦の朱　白を染めて　赤い糸を作り上げる
　
それはまさしく運命だ　周り回って追いつけない針
首にリボンを巻きましょう　少しは可愛くなったかな


今日気になったこの感情
明日には「痛い」と気づくのでしょう