堕落と紅月のサバト


狂気を垂れ流し僕等は夜を這う
見下ろした鴉の瞳は揺れ
空蝉を引き裂く痛み
胸に秘める孤独
何一つ確かなものが無いと言うなら…

僕ハ　僕ハ　僕ハ　僕ハ
僕ハ　笑エナイ
君ニ　君ニ　託ス罪ヲ
壁ニ　刻ミナガラ

腐る街の人の群れに
紛れた悪魔が
悲しげな目で空見つめ
愛を嘆いた

何も無いこの場所で
ただ死を待つだけと…

苦しみに爛れる躰
引き摺り歩く亡者を
月が焼いた　月が焼いた
灰も遺さず


剥がれ落ちた両の翼
君が喰らうなら
僕は涙を流し
そっと微笑むだろう

月が満ちて　紅く染まり
此れで最期と…

望みなど絶たれた僕が
君に捧ぐ子守唄（ララバイ）を
月が歌う　月が歌う
愉快な声で


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きょうきをたれながしぼくらはよるをはう
みおろしたからすのひとみはゆれ
うつせみをひきさくいたみ
むねにひめるこどく
なにひとつたしかなものがないというなら…

ぼくハ　ぼくハ　ぼくハ　ぼくハ
ぼくハ　わらいエナイ
きみニ　きみニ　たくスつみヲ
かべニ　きざみミナガラ

くさるまちのひとのむれに
まぎれたあくまが
かなしげなめでそらみつめ
あいをなげいた

なにもないこのばしょで
ただしをまつだけと…

くるしみにただれるからだ
ひきずりあるくもうじゃを
つきがやいた　つきがやいた
はいものこさず


はがれおちたりょうのつばさ
きみがくらうなら
ぼくはなみだをながし
そっとほほえむだろう

つきがみちて　あかくそまり
これでさいごと…

のぞみなどたたれたぼくが
きみにささぐららばいを
つきがうたう　つきがうたう
ゆかいなこえで