真っ黒な空が蒼く見え透いてしまう程に
星が綺麗に見えちゃう夜私達は出会う
ガラクタで埋め尽くされた街の中で
あなたも私も汚れていたけれど
あの日私は汚れてしまったお人形ではなくなって
あの日あなたも割れちゃった注射器じゃなくなっていった
ゴミの山から壊れたラジオが低い掠れた声で
ラブソングを歌うから私達は一緒に歩き始めた
ラジオを持って透き通った空気を探して
日陰に咲いた小さな花を植え替えてあげたり
大きな光じゃなくただ小さな灯だけれど
けどこの街で一番輝いてた
「真っ黒な空が蒼く見え透いちゃう様なことをしよう」だなんて
笑いかけてたあなたは今ヒクリとも動かなくなって
そして少しずつガラクタばかりの街に溶けてくのを
星空に潰れたお人形が泣きながら見つめてる
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