不動尊よ 我に力与え給へば
いざ大蛇、酒呑童子もこの庭の碁石に変えてお見せしませう

都は地獄の如く狂乱の鬼が巣食う
秩序が業火と共に堕つのを見ているだけか

太古の巡りに倣い
我は鬼女を討つ

極彩色を浮かべた京の都に
其方の影はついぞ搔き消えた
されど胸の内、映し出したこの文が
消えぬ限り必ずや仇打ちして参る故

夢見の悪い明け方の紫の雨
露と光る曼珠沙華が燃える山道
獣の瞳
俗世を断ち山中に身委ねし老師より
授かりし兜と毒酒携えていざ行かん

「お待ちくだされ」とぽつり
言の葉ひとつ浮かぶ

咲き乱れし物の怪の宴の夜に
渇いた凌辱の風響き渡る
あなや…
さりとて引くわけには行きますまいと
毒を盃に注ぐ

其方がまだ人の子のように笑っていた頃が走馬灯のように
もう心根通わせていた二人には戻れない故…

極彩色を浮かべた京の都に
其方の影はついぞ搔き消えた
さりとて真の実を喰いつくした心を
消さぬ限り必ずや「仇打ち」して参る故

今しばし

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

六波羅神楽絵巻

「ワン☆オポ!vol.08」02曲目に収録。

閲覧数:144

投稿日:2016/04/28 19:05:10

文字数:426文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました