一、ニ、三靴紐締めて
跳ねるハナウタが聞こえてきたら
さあ、ニ、ニ、三会いに行こうか
踵鳴らし楽しげな音響かせながら
三、ニ、三コインを投げた
落ちる音それは始まりの合図
でも、四、ニ、三裏か表か?
答え合わせしないで拾い上げた
嗚呼こんいちは君はいつでも
いつの間にか僕の近くにいる
やあ久しぶり変わりはないかい?
けれど初めましての春が来る
風に乗り踏み出した
(不安も期待も全て持ったまま)
淡いままにたじろう僕の手を取って
さあ木漏れ日を駆け抜けて
心臓に合わせてメトロノームが
ずっとずっとずっと鳴っている
足取りを探して街をクルクルと
ねえ君はどこだい?
もういいかい?いやまあだだよ
あいも変わらずきみは遅いから
もういいかい?いやもうちょっと
のらりくらり呑気に春は来る
(だから)
あの日と同じように
(不安も期待も全て持ったまま)
君が僕のことすぐ分かるように
一番高い丘の上で
雪が解けるにはもう少し
時間が掛かるかな?
早とちりした蕾が一つ
ゆっくりと花開いていく
あの日と同じように
(日常から僕を連れ去ってほしい)
もう一度空を飛ぶ花弁のように
僕と踊ってほしいんだ
風に乗り踏み出した
(不安も期待も全て持ったまま)
淡いままにたじろう僕の手を取って
さあ木漏れ日を駆け抜けて
一、ニ、三歩みを前に
跳ねるハナウタが響くこの道で
さあ、ニ、ニ、三ふわりと舞った
花吹雪を背景にここで春望ム
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春望ム
新しいことへの不安、期待、そして希望がテーマです
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