雪の様に散る花弁
風がまだ吹かぬことを
雪の様に散る
花弁を一つ掬って風に乗せる
どこまでも続く花霞
音が鳴り響く部屋には
春と朝の匂いがする
電車の音が時を急かす
あなたが不意に現れた気がした
そんな匂いが側を駆ける
ふわり散りゆくあなたの息が
舞う春が霞んでく
ただあなたの笑顔だけ焼き付いてる
それはまるで春幻燈
花 はら はら はら
ただ ただ ただ ただ
春の風と共に散ってく
最後の涙の理由すら
目に見えるのは痩せたあなただ
話せなくなってるあなただ
はらり人目に付かぬ山奥で
咲き舞い散る夢見草
ただあなたの姿だけ焼き付いてる
それはまるで春幻燈
ふわり散りゆくあなたの息が
舞う春に霞んでく
ただあなたの笑顔だけ焼き付いてる
それはまるで春幻燈
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