(A)
雨の降る午後三時 君の迎えを待つカフェ前に
愛想の決してよくない 一匹のくつろぐ白猫
その猫は歩きだす 行く先は誰も分からず
彼岸花が咲き乱れている 道はただ真っ直ぐに
(B)
すぐそこの小路に入りかけ 猫は急に走りだして
大きな音が響くと同時に 僕は目を閉じ暗闇に
見ていない間に起きた事 それは信じがたいもの
白猫は朱猫に変わったよ 肌色モ朱色ニ変ワッタヨ?

(サビ)
僕は走りだす あの猫のように
こんな事って 起こるのかい?
有り得ないと 言い聞かせるも
駆けて寄った 先には君が居て
どうしてなの 何故君がこんな
有り得ないの 有り得ないのよ
触った髪の毛 にはそれは朱い
朱い雫がほら 滴り落ちてる…



(A)
とても真面目な君が とても大好きなんだ
笑いかける僕に君は 微笑みながら頭撫でた
とても優しい君が とても大好きなんだ
手を伸べた僕に君は 手を重ねながら頷いた
(B)
目を閉じたまま手を握り まだ有る微かな温もり
感じたくて手を握り締め でも握り返しは無くて
現実と思いたくなく 夢なんだと言い張ってみる
大丈夫、大丈夫と 目を開くけどそこには君の

(サビ)
僕は喚きだす まるで赤ん坊ね
今僕の目の前 命の火が消えて
この瞬間にも 新しく生まれる
命の火が有る そう思うともう
どうしてなの 何故君がこんな
有り得ないの 有り得ないのよ
触れていた頬 にはそれは朱い
朱い雫がほら 滴り落ちてる…



(C)
暗くてコワイ道を君は 照らしてくれてたのに
命の火はもう駄目なの ねえもう笑いあえない
どうしてドウシテなの 何ニモ解ラナイヨ!

(サビ繰り返し)
僕は走りだす あの猫のように
考えがどうも まとまらなくて
あり得ないと おもいたくても
この世かいに 君はもういない
どうしてなの なぜ君がこんな
有りえないの あり得ないのよ
うしなったの 大すきなひとを
ウシナッタ? 失ッタッテ何?

道路の脇に 一輪の彼岸花
僕を見て 嘲笑ってた
ソレこの手で 摘み取りたくて
走りだした僕 大きな音が響く
ねえ今僕は 君から見えてる?
ねえ今二人 同じ色に染まり
ねえ今僕は 君に会いに行くよ
朱い花びらがほら 三枚落ちたのを
見たよ


**読み**


あめのふるごごさんじ きみのむかえをまつかふぇまえに
あいそうのけっしてよくない いっぴきのくつろぐしろねこ
そのねこはあるきだす いくさきはだれもわからず
ひがんばながさきみだれている みちはただまっすぐに

すぐそこのこみちにはいりかけ ねこはきゅうにはしりだして
おおきなおとがひびくとどうじに ぼくはめをとじくらやみに
みていないあいだにおきたこと それはしんじがたいもの
しろねこはあかねこにかわったよ はだいろもあかいろにかわったよ?


ぼくははしりだす あのねこのように
こんなことって おこるのかい?
ありえないと いいきかせるも
かけてよった さきにはきみがいて
どうしてなの なぜきみがこんな
ありえないの ありえないのよ
さわったかみのけ にはそれはあかい
あかいしずくがほら したたりおちてる…



とてもまじめなきみが とてもだいすきなんだ
わらいかけるぼくにきみは ほほえみながらあたまなでた
とてもやさしいきみが とてもだいすきなんだ
てをのべたぼくにきみは てをかさねながらうなずいた

めをとじたままてをにぎり まだあるかすかなぬくもり
かんじたくててをにぎりしめ でもにぎりかえしはなくて
げんじつとおもいたくなく ゆめなんだといいはってみる
だいじょうぶ、だいじょうぶと めをひらくけどそこにはきみの


ぼくはわめきだす まるであかんぼうね
いまぼくのめのまえ いのちのひがきえて
このしゅんかんにも あたらしくうまれる
いのちのひがある そうおもうともう
どうしてなの なぜきみがこんな
ありえないの ありえないのよ
ふれていたほほ にはそれはあかい
あかいしずくがほら したたりおちてる…



くらくてこわいみちをきみは てらしてくれてたのに
いのちのひはもうだめなの ねえもうわらいあえない
どうしてどうしてなの なんにもわからないよ!


ぼくははしりだす あのねこのように
かんがえがどうも まとまらなくて
ありえないと おもいたくても
このせかいに きみはもういない
どうしてなの なぜきみがこんな
ありえないの ありえないのよ
うしなったの だいすきなひとを
うしなった? うしなったってなに?

どうろのわきに いちりんのひがんばな
ぼくをみて あざわらってた
それこのてで つみとりたくて
はしりだしたぼく おおきなおとがひびく
ねえいまぼくは きみからみえてる?
ねえいまふたり おなじいろにそまり
ねえいまぼくは きみにあいにいくよ
あかいはなびらがほら さんまいおちたのを
みたよ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

ヒガン/ひがん

彼岸、そして悲願…

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投稿日:2010/10/30 22:43:22

文字数:2,033文字

カテゴリ:歌詞

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