撃った後で 呟いた
「 生きてたんだね 」
どっか飛んでった魂なんざ
君を貫いた弾丸と同じ
肉塊になった死体はつまり
撃ったら終いのハンドガン
だろ?
wow wow...
君の知らない夜が明けることに
黒い雨滴が目に沁みる
君の知らない明日が来る毎に
煤けた空気が肺を焼く
Ah... Ah...
ただ 息することでさえ 億劫で 倦怠感
Ah... Ah...
ただ 生きてるだけなのに 唐突な 罪悪感
そういえば 以前
この道を 二人で
『学校』に──。
溢れ出る涙 止まらない嗚咽
背後で始まる銃撃戦
戦争の火種 蒔くのは誰だ
ENDLESS WAR
戦場には居ないはずなのに
人肉を食らうあの生き物は何だ
ENDLESS WAR
『人間』なんて初めから居なかったのかな
ENDLESS WAR
こんなこと
ENDLESS WAR
『人間』の
ENDLESS WAR
することじゃない!!
かつて揺られてた電車の車両は
倒され錆びつき砦の代わり
占領された放送塔から
ゲリラ弾雨が降り注ぐ
交戦
wow wow...
首掻き切った彼女の細腕
ナイフより花が似合ったはずだ
寡黙な彼の震える指には
ライフルよりペン 馴染んだはずだ
だが 彼らには
そんなことを 知る由もないんだ
『平和』なんか
知る余地無く生き そして皆死んだ
空き缶のように 音を立てて潰される未来──。
使ったら捨てられ 野晒しでゴミ箱にさえ──。
鉛筆のように 易々削られてく生存率──。
「命なんて木切れや鉛と等価値なんだ」って──。
僕らの『教科書』 そう書いてあった
書いてあったんだ!
戦争で甘い蜜吸うのは誰だ
ENDLESS WAR
戦うべきは僕ら『人間』じゃないはず
死体見て笑うあの生き物は何だ
ENDLESS WAR
死屍が累々 この眺め 悪魔も腰抜かすよな
DEADNESS WORLD
僕達は
DEADNESS WORLD
何の為
DEADNESS WORLD
産まれてきたのかな……
瓦礫の街にはきな臭い風
木々や草花 残らず枯れ果て
閑古鳥の声 烏の呻きも
聞かなくなって随分と
経つ
wow wow...
貼りっぱなしの絆創膏なら
もはや体の一部になってる
満たされない胃は役目を忘れて
止まぬ耳鳴り 耳栓代わり
浴びた返り血 拭いもせずに
感覚の狂い 省みたって
的でしかない頭はいつも
考えぬ為に使うもの
肉片の山は死臭が漂い
商店街は荒らされ放題
空襲に遭ったベーカリー
クロワッサンが美味しかったな
優しかった パン屋のご主人──。
善戦の果てに 両腕失い──。
野戦病院 運び込まれて──。
その舌 噛み千切ったらしい──。
英霊になれば 同じところで
また会えるんだと!!
戦わずに得をしてるのは誰だ
ENDLESS WAR
戦果を食い散らす黒幕がいるはず
森が 川が 家が焼けてゆく
ENDLESS WAR
罪の無い人がまた死んでしまう
DEADEND LIFE
郷愁と
DEADEND LIFE
地雷群
DEADEND LIFE
生まれ故郷に残し──。
大好きだったよ
最期の最後まで
人を撃てなかった君が
──また逢いたいな──
そして 鳴り響く特攻の合図
黒煙
軍歌
砲撃
万歳
倒壊
絶叫
銃声
出血
駆ける走馬燈
ENDLESS WAR
銃口と
DEADNESS WORLD
目が合った
DEADEND LIFE
降り続く
血の雨は
止まない
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