家路を急ぐ人を飲み込む駅前の道
元の景色さえ忘れるほどのイルミネーション
街路樹に灯された光は やけに嘘っぽく輝いている

手をつないで歩く人達を急ぎ足で追い越した
肩を寄せ合う人達を見ないようにとうつむいた

あなたの夢があり 私の願いがあり
あんな出来事があり こんな結末がある
そして私はこの街で暮らしている

忘れるつもりだけれど まだ難しいよ
凍えながら二人で歩いた坂道
寒いあの街 澄み切った 冬の夜空に
輝いていた 二人で見てた 冬の月


今日も急ぎ足 うつむきながら 駅前の道
ずっと閉じてた 心の扉の 鍵が壊れてる
街路樹の光の向こう側 ビルの隙間に 月を探した

手をつないで歩いた坂道 まだ指先に残る記憶
肩を寄せ合い見上げてたさっき浮かんだあの笑顔

私の夢があり あなたの願いがあり
あんな出来事があり こんな結末がある
そしてあなたはあの街に残った

忘れなきゃ辛いことって 解っていても
ふと蘇るあの真っ白な坂道
寒いあの街 雪のあと 冬の夜空に
輝いていた 二人で見てた 冬の月




2つの道があり 2つの答えがあり
あんな出来事があり こんな結末がある
そして2人は遠く離れた

忘れたよな顔して 前を向かなきゃ
でも時々は思い出してもいいですか
寒いあの街 澄み切った 冬の夜空に
輝いていた 二人で見てた 冬の月

寒いあの街 あんな出来事 乗り越えたなら
輝き続ける 冬の月を もう一度
澄んだ夜空の 冬の月を あの街で