いつだって僕が嬉しいときは、空を灰が覆っていて。
世界は僕なんか気にせずに回って、廻って…。
いつだって君は僕の横に、いつも僕と笑っていて。
そんな当たり前な日々が嬉しくて、楽しくて…。
「君が好きです。」
愛情に満ちたこの世界で、つい呟いてしまう言葉。
君は頬を赤くして笑ってくれた。
「いつまでも、こんな世界でありますように。」
届かない願い事をしてみたり。
いつだって僕が悲しいときは、空を青が覆っていて。
大きな世界の中で僕は小さく、儚く…。
いつだって隣にいた君が、なぜかどこにもいない。
そんな壊れた日常が悲しくて、苛立って。
「なぜ?」「どうして?」
疑問に満ちたこの世界で、口癖になった言葉。
君はもう二度と笑ってくれない。
「君がいない、こんな世界はなくてもいい。」
青い空に吐き捨ててみたり。
「僕が壊すよ、全て間違ったこの世界を。」
静かに零した言葉。
君はニッコリと笑って言った。
「もしかして、間違ってるのは……。」
「あれ?」「そうかな?」
「君がいないこの世界が、もし間違っていないなら…」
僕は見えない君に笑いかけた。
「次こそは、君と一緒になれますように。」
ゆっくりとフェンスを乗り越えた。
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