【小さなコスモス】
人の森に隠れ
ひっそり生きてきた
誰か見つけてと
そっと呟きながら

「あなたはいい子だね」
いつだって誉められた
そうじゃないんだ
肯定はつまり否定

叩いてしまえばいい?
器の外見(そとみ)を
着けたことすら
忘れてきた仮面を


わたしたちはいつも
かけがえないものを
欠けた人を見て
そっと安堵してきた

「あなたは可哀相」
高いとこから言った
それはまるきり
理解を拒む言葉

蓋してしまえばいい?
わたしの証を
掃きだめの中
もがいている指を


統合しなくていい?
わたしの矛盾を
迷いながらも
たぐり寄せる糸を
叩いてみなくていい
器の外見を
着けた仮面も
全部わたしだから

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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小さなコスモス

僕たちは、人と同じであるようにと願います。
人と違うことは、しばし軋轢を生んだり、憐れみを受けたりするからです。

しかし、その一方で、他人とは違うただ一人の自分でありたいと願います。

その矛盾は自己や他己の否定に繋がることもあるでしょう。
自分は自分のままでいいと受け入れられたらきっと楽なはずなのに。

閲覧数:77

投稿日:2014/05/14 18:34:33

文字数:305文字

カテゴリ:歌詞

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