ある海の深く深く
一人の少女がおりました
好奇心旺盛のわんぱく少女
海の王国の王女様

彼女の声が奏でるメロディ
繊細でとても美しい
聴く人すべてを虜にしてしまう

そんな彼女は
恋してはならぬ相手に
一目ぼれ

王は反対
少女は悲しみ
泣きました

そんな少女に
魔女の誘惑

「人間になればいい」

少女は恋した王子を求めて
その美しい声と引き換えに
人間になり陸の世界へ

少女はできるかぎり
やれることはやりました
けれども王子が選んだのは
別の娘

少女は1人で
泣き続けました
すると少女のもとに
姉達がやってきて

「王子をこの剣で殺しなさい」
「そうすれば貴方は助かるわ」

少女は悩み苦しみ迷い
気付いたら王子の寝室

その夜
1人の少女が
泡となって消えました

愛するものへの想いと
自分の命を比べた少女は
想いの方を選びました

儚くも輝きながら
消えていった人魚姫

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

人魚姫


人魚姫が題材です。
ちなみに人魚姫は
王子を殺せず、海の泡となって消えた
お姫様のお話です。

閲覧数:84

投稿日:2008/06/12 00:44:57

文字数:397文字

カテゴリ:その他

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