誰か 話を聞いてくれ
声を出すのは 千年ぶりじゃ
わしの話を 聞いてはくれんか
語れる力は これが最後じゃ


それは太古の 豊かな緑と命の記憶
水も空気も 大地も海も
穢れ無き 自然の営みで
鳥も獣も 魚も虫も 溢れんばかりに おったんじゃ


教えてくれんか ひとの子よ
優しい筈の 風達は どうしてこうも強いのか
教えてくれんか ひとの子よ
恵みの筈の 太陽は 怒り露わに照らすのか



(わしは長く生き過ぎた…嘗(かつ)ての景色は 夢の中…)
(わしは長く生きすぎた…嘗ての仲間は もう居ない…)


誰か 話を聞いてくれ
声を出すのは 千年ぶりじゃ
わしの話を 聞いてはくれんか
語れる力は これが最後じゃ


受け継いでくれ 豊かな緑と命の記憶
わしの命は 残り僅かじゃ
この種をおまえに 託したい
この実(み)最後の 望みの種じゃ 育てておくれ 芽吹くまで


教えてくれんか ひとの子よ
仲間の筈の 雨達は どうしてこうも続くのか
教えてくれんか ひとの子よ
月は変わらず 欠けるのに 四季はどうして 無くなった


叶えてくれんか ひとの子よ
命が尽きる その前に 約束しては くれないか
叶えてくれんか ひとの子よ
せめて僅かな 緑でも 夢の景色と 違っても

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

「千年樹」

環境破壊が進み、緑が失われた時代…
温暖化が進み暑さが増すなか、僅かな日陰を求めて
一人の少年が、老木の幹で出来た木陰で休むうち、眠ってしまいました。
すると、どこからか少年に話し掛ける声が聞こえてきました。
夢か現実か…頭の中で静かに語り掛ける声と見せられる緑豊かな景色…
目が覚めた時、少年の手にはひと粒のタネが握り締められていました。
声の主の美しい景色の記憶と共に…


ボカロさんに、おじいさんの声を表現出来るのか分からず
未定にしています。
どうしても、おじいさんの言葉で書きたかった(>_<)
おじいさんが孫に語るように…

歌詞とは言えないと思い昨年、ボツにした作品ですが
読んで頂けたら嬉しいです(;_;)

閲覧数:163

投稿日:2012/03/27 02:31:30

文字数:541文字

カテゴリ:歌詞

  • コメント1

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  • 宵凪

    宵凪

    ご意見・ご感想

    ああああああ!!
    おじいちゃんVer.投稿ありがとうございます(>_<*)
    こちらもやはり良いです(;□;)
    『桜の天女』は漫画にしたいけれど、こちらは絵本にしたら子供たちへのメッセージ本になりそう(;□;)

    2012/03/27 20:15:48

    • ブラックダリア

      ブラックダリア

      きゃーー!! 宵凪さん、読んで頂き有難うございます(>_<)
      ボツにした理由が分かって貰えたかと…(^^;)

      まんま、おじいちゃんなんですw
      でも、私には桜の木から問い掛けられたような気がしたのです。
      宵凪さんに、読んでみたいと言って貰えたのでボツから復活させれて
      良かったし、絵本にって言って貰えて凄く嬉しいです(;_;)

      2年続けての大雪で枝が、沢山折れた姿が痛々しかったのでおじいちゃんに
      見えたのかもしれません…
      地震にも耐えた木なので、今年も花を咲かせてくれると良いなあ?(o^^o)

      2012/03/27 23:31:34

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