僕の心の中には
いくつもの紙が散らばって
形も色も大きさも
バラバラのソレを拾って
飛行機型に折った


今日はそこに落ちている
青色の紙で折ろうかな
見えないくらい遠くまで
飛ぶように綺麗に折って

そっと吹いた風に乗せた
ソレはすぐに見えなくなったけど

僕の中に散らばった
青の紙は飛びやしない
ボタリみじめに足下に
落っこちてそのままなんだ


今日は赤にしようかな
それとも黄色にしようかな
よく飛ぶような折り方を
調べ上げ両方折った

すぐにふたつ消えていった
予想通り足下に沈んだ

僕の中に散らばった
紙はどれも飛びやしない
無残なソレを見下ろして
ぐしゃりって踏みつぶすんだ


僕の中に散らばった
ソレは僕の"感情"とか
そんな名前のヤツでした
ならきっと当然なんだ

どうやってもそんなもん
飛ぶわけない 捨てられない
それでも僕はもう一度
拾い上げ飛行機にする

だけどもしも行く宛てが
あるのならばどこまででも
飛ぶだろうって思うから
ボロボロのソレをまた折る

捨てるんじゃない
どこかに誰かに届けるために

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

感情航空紙飛行機便

普段は歌詞募集中の曲に詞を書いているんですが、今回は曲募集という形で書きました。
「それをすてるなんてとんでもない」でも捨てるんじゃなくて届けるならいいんじゃないかなって詞です。

構成はA'-A-B-S-A-B-S-S-S-S-Cって感じでしょうか。

参考までに書いてたときの自分の中では女性ボーカルでアップテンポなイメージでした。

閲覧数:253

投稿日:2011/09/17 00:25:00

文字数:467文字

カテゴリ:歌詞

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