昨日買った幸せの欠片
ホルマリン漬けにして部屋に飾る
ホルムアルデヒドの中で蠢くのは

明日に唄う協和音でしょうと
無限に溢れる齟齬の祀り
孕み歪む脳の后が　解けて消えゆく

物心付いた時から罪を
否応無しに売られた罰を
紡がれてしまった辻褄合わせの糸が
絡まって千切れてまた
結び直しては引っ張り
爪の痕だけが残った乖でも愛せますか

詭弁ではゼロという字もまともに見えなくて
1に至るまでの少数を何度も引裂いた
素数までの道程は甚だ険しくて
整数すらも数えられずに居たんだ


虚と実が飛び交うこの世界で
罪と罰が右から左へ
渡ってゆく日々を眺めて
祈りがてらに参拝を

授かった命の使い道
どこにも見当たらずに徘徊
それでも捨てる事など許されなくて

どこかに目的を見失って
空っぽの時間を貪って
どこかに幸せでも落ちていないかなんて

拾えた分だけ満たされる心を売り回して
結局自分は何を望んだのだろう

素敵な
物語の終わり方はもう
どこかに忘れてしまったようだ
幸福な終焉（ハッピーエンド）も全て
過去に抱いた記憶でしかない　時間は戻せないのさ

詭弁ではゼロという字もまともに見えなくて
1に至るまでの少数を何度も引裂いた
素数までの道程は甚だ険しくて
整数すらも数えられずに居たんだ

物語の終わり方はもう
どこかに忘れてしまったようだ
幸福な終焉（ハッピーエンド）も全て
過去に抱いた記憶でしかない　時間は戻せないのさ