始まりの夏の風は
シトラスの香りで
浮き足立った
琥珀糖みたいな笑顔が
青いジェルネイルに
反射して
水平線に沈む夕日と
オレンジ色の君の横顔と
さざ波の静かな囁きと
夢のまほろば
終わりゆく夏の風は
君の残り香さえ
連れて行くんだ
群青色の水面と
白いバキュロジプシナに
別れを告げる
水平線に浮かぶ満月
どこにもいない君のぬくもりと
星屑が散っている夜空と
夢の足跡
真水で我に返る
微睡みの中の微笑み
いつかきっと忘れるさ
Dreaming Beach
夢の果てでは
夕闇さえもいつか消えてゆく
さざ波の静かな囁きと
君の幻想
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