冷たい夜空を
一人で見ていた
寂しくはないし
悲しくもないし
だけど君がまた
隣に座るから
胸が苦しくて吐き出した言葉は
また誰かを傷つけるみたい
月光の散るベンチで
君が背中を摩るから
僕は何も言えずただ
泣いていたんだっけな
いつしか二人で
いることが当たり前
なんにも言わずに
手を繋いでたんだ
永遠なんてのは
綺麗事だってこと
君も知ってたんだろ
握ったその手を胸に押し当てて
月光の差す砂場で
君は蹲っていたんだね
ただ背中を抱くことしか
僕はできなかったんだ
あんまりにもあんまりにも
君が優しく笑うから
安堵してああどうして
君じゃないといけないんだろう
月光の降り注ぐブランコで
君は飛び立った
それを誰が一体止めることが
できただろう
月光が降り注ぐ夜の
小さなお別れが
胸に絡んだ糸を
むしり取ろうとしてたんだ
飛び立った君の背中に
今翼が描かれた
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