暮れながら雨

♠︎この果てしなく透明な空に
色をつけたのは誰でもない
♡僕だった

♡傷創　歩いた帰り道
夕焼けは　曇っていた
悩んだ　昨日の続き
落ちる影を　眺めた

Nobody knows　弱く笑んだ
制服色の　偽りの僕
外見は綺麗な　ツギハギな僕が
僕には毒らしい　世界は知らない

走り出した風を抱えて足掻いて切って
未来の偶像が　暴いた現像
「いつか変えてみせるよ」
未来に誓って
すれ違った陰の赤い華

A voice that is not mine
変われない僕へ
朝焼けの想望と夕方の焦燥
赤と青の混じった空
僕は紫色だ


♠︎眺めた　液晶の光
話題はいつも変わらないようで
蒼茫　月もない夜じゃ
虹はかかんないや　そう思うんだ

僕すらも知らないのに
大人なんかが理解るものか
晴れか雨か　チグハグな僕が
声を出すだけじゃ　変われないくせに

先立った希望を抑えて消して切って
過去でできた刃先が未来を穿った
「誰に願ったってもう意味もないよ」
見上げた夜空に青い雨が手に触れた


♠︎「もう構わないで」目を逸らした
登る時計の針　あの日を繰り返して
描いた世界の地図はまだ狭いらしい
この先もきっと……

♡僕は僕で、君は君で
そう思えたら　どれだけ楽だろう

♠︎どちらかしかないこの世界の
大人に訊いたって解りゃしないさ
♡「いつか変えてみせるよ」
明日に誓って
窓には秋時雨　彼岸の華

♠︎The voice that is not mine
変われない僕へ
♡The world has know it's mine
変わらない僕へ

♠︎朝焼けの想望と
♡夕方の焦燥
♡赤と　♠︎青の
♡♠︎混じった空
♠︎僕は紫色だ