愛憎の果てに 散りぬ花吹雪
眦(まなじり)を濡らす 白肌(しらはだ)は誰ぞ

魂魄(こころ)は彷徨う 鼓動に惹かれて
叢雲の翳り 化粧(けわ)う月明かり

漫(そぞ)ろ 離(か)れゆく 本能(おもい)と理性(わがみ)は
天(あま)つ空なる 人を恋えば

悲劇を綴る筆先ごと この髪で絡め取りましょう
愛しい貴方(ひかり)よ消えないで 憶い出の檻に閉じ込めないで

夜毎に苛む 音も無き痛み
乙女の悲鳴を 意識に留(とど)めて

涙が揺蕩(たゆた)う 異形(いぎょう)の罪人(つみびと)
絶えて久しけり 伽藍[堂]の祈り

斯くも はかなく 想いは移ろう
身を尽くしても 届かぬなら

首筋に紅き夢の痕 この爪で刻み付けましょう
あの日の栄華(ひかり)よ消えないで 憶い出を棘に変えさせないで

時の流れに 遊ばれた歌は
やさしき女(ひと)の 孤独な告白

憾(うら)みの炎 弄ぶ歌は
かなしき女(ひと)の 蠱惑の独白


※[]内は1音でお願いします

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

罪色蠱惑

※紫さんの楽曲へ提供しました

和風・怪談・悲恋というテーマをいただいたので、日本の古典の中で一番好きでオカルトな人物、六条御息所(源氏物語の)みたいなイメージで書きました。
こういう題材は好みだし書き易いです。
他にもさりげなく、万葉集から和歌のフレーズを引いてきたりして遊んでます。
それにしても、雰囲気からして怖そうで仰々しい感じにしようとした結果、当て字や特殊な読みが多くてすみません…;;

閲覧数:309

投稿日:2013/11/06 18:43:13

文字数:425文字

カテゴリ:歌詞

  • コメント1

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  • 有村紫

    有村紫

    ご意見・ご感想

    うおおおおいい感じです!最高です!
    ちょっと初音さんに歌わせて見ますね><
    ありがとうございます!

    2013/11/04 17:35:18

    • 氷咲梨奈

      氷咲梨奈

      それは良かったです!ありがとうございます。
      もし疑問点とか相談とかでてきましたらお気軽にどうぞです(´▽`)

      2013/11/04 17:56:57

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