A
やわらかな風 紙ふぶき あたたかい日差し 日曜日
飴でできた小さなドア ハートのトランプで開く

B
迷いこむ朝の庭 木馬の群れが駆ける
「遊ぼうよ、一緒にいこう」 外はもう見えない

S
空から見渡した景色は 鮮やかな色で輝いてる
硝子越しの世界はいつも 灰色にくすんで色褪せてた

A
願いひとつ小瓶の中 苦い涙またひとしずく
とろり 甘く眠らせたら からいものなんてなくなる

B
「太陽に背を向けた わたしは悪い子かな」
「大丈夫、虹がいつもきみの標になるよ!」

S
苦しみに満ちてく世界に わたしはもうひとりで立てないの
裸足で歩く石畳は 冷たいリノリウムと同じ色

C
ひとり 祈る代わりに 手を繋ぐ影法師
17時の鐘は鳴らない もう帰り道はいらない

S
夜の帳 落ちて消えてく パステルのリボンと紙ふぶき
時計の針止めるつま先 隠してくれるのは霞の花

C
役目終えたトランプ 灰色にくすんでく
溶けたハート歪んで そのかたち、まるでスペード



A
【75 274】
やわらかなかぜ かみふぶき あた たかいひざしに ちようび
【75 264】
あめでできたち いさなどあ はー とのとらんぷ でひらく

B
【55 73】
まよいこむ あさのにわ もくばのむれが かける
【56 334】
あそぼうよ いっしょにいこ うそと はもう みえない

S
【247 2525】
そら からみわ たしたけしきは あざ やかないろ でか がやいてる
【247 2625】
がら すごしの せかいはいつも はい いろにくすん でい ろあせてた

A
【75 274】
ねがいひとつこ びん のなか にが いなみだまた ひとしずく
【75 264】
とろりあまくね むらせたら から いものなんて なくなる

B
【55 73】
たいように せをむけた わたしはわるい こかな
【56 334】
だいじょうぶ にじがいつも きみの しるべ になるよ

S
【247 2525】
くる しみにみ ちてくせかいに わた しはもうひ とり でたてないの
【247 2625】
はだ しである くいしだたみは つめ たいりのりう むと おなじいろ

C
【334 64】
ひとり いのる かわりに てをつなぐか げぼうし
【334 264】
ごじの かねは ならない もう かえりみちは いらない

S
【247 2525】
よる のとばり おちてきえてく パス テルのりぼ んと かみふぶき
【247 2625】
とけ いのはり とめるつまさき かく してくれるの はか すみのはな 

C
【334 64】
やくめ おえた とらんぷ はいいろにく すんでく
【334 264】
とけた はーと ゆがんで その かたちまるで すぺーど

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

瓶詰プレイガーデン

副題:~からい と つらい は同じ文字~


今回の歌詞、起承転結でいえば「承」の終わりから「転」の始めくらいでしょうか。
曲調から浮かんだ情景は、ふわふわのパステルピンクの綿雲だったり甘い甘い砂糖菓子でした。
しかしこの曲の先はバッドエンドです。バッドエンドです。(大事なことなので

主人公の少女は「現実に対して希望を見いだせない。」ということなので、これは少女の周囲の人間に対しても同じだろうと解釈し、「夢の世界に閉じこもることによる周囲への罪悪感はない」、「嫌な現実の事など思い出したくもない」と考えているという設定で書いてみました。


暗喩、ダブルミーニング、深読み、が楽しくなるような言葉選び、
音に乗せた時に綺麗に響く音選び、
選んだ単語や、それらを配置した場所にもすべて意味があります。
(例:タイトル「瓶詰プレイガーデン」 瓶:夢と現実を隔てる壁 詰:壁の中に作られた夢の世界 プレイ:遊び、祈り(ダブルミーニング) ガーデン:庭

時間経過、夢の住人は少女だけという表現、など、要素をいっぱい詰め込みました。
ここだと書ききれないので気になる点がありましたらメッセージなどいただければ解説させていただきます!

閲覧数:376

投稿日:2016/03/11 01:43:57

文字数:1,171文字

カテゴリ:歌詞

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