真夜中ノ雨天
狭イべらんだ
ふぇんす越シ

小さな水滴達は、静かに話し声を立て
やがて静かに、大地に子守唄を奏でる

伸ばした腕に、開いた手のひらに
水滴達は沈んでゆく


真夜中の雨天
狭いベランダ
フェンス越し

目の前の大地には、いったいどれほどの水滴達が、争うように沈んでいっているのだろうか?

僕の小さな手のひらに沈んで行った、何倍の水滴達が沈んでいっているのだろうか?

答には遠すぎて
僕は
小さな手のひらに積もった水滴達に静かに口づけをしてから、タバコに火を点した。

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思考

昔造ったモノを編集しました。

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投稿日:2010/02/25 05:29:27

文字数:242文字

カテゴリ:その他

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