アンダードッグパラドックス/鏡音レン BPM200
雨音が響く真夜中はこらえきれない嫌な匂いがした 降り注ぐ汗が染みこんでバラバラに崩れていく
冷えた足元から水温が体中の熱を奪い取って 麻酔の様に染み込んで交わったまま残っている
いつのまにか嘘が上手につけるようになった 胸の奥深く移動した感情を
隠しきれないまま 手を広げた
数えきれない夜を見送って 千切れるほど強く叫んでいた
悲鳴のような音がして 息をするのも忘れていた
震える雨が肌に嚙みついて 鈍く光る月が笑っていた
深く吸い込んで痛みから指を放した
大人になった感覚はまるで子供みたいに小さくて 誰かが言葉投げるたびに心が削れて減っていく
いつのまにか嘘がなだらかな明日を導いて 体の奥へ移動した感情を
見つけられないまま足を止めていた
午前2時夜明けは僕を待ってくれる 座り込んで映る影もう雨は止んだ
教えて教えて月は笑いかけてた 頷き見上げて歩き始める
数えきれない夜を見送って 千切れるほど強く叫んでいた
震える空が悲鳴を上げて消えていった
抑えきれない強い振動が 喉を抜けて声に変わっていく
灯りが消えないうちに全て吐き出して
居場所ならまだここにあった 水に映る月が笑っていた
弾けて声が枯れるまで歩き続ける
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