十六夜(いざよい)に浮かぶ美雲(みくも)の華
夜の海に流るる宵の月
遊郭の奥に続く道を
提灯や行灯(あんどん)が淡く照らす
鳥が鳴いて飛び去るように
僕の元から消えた君の影
あの日見た遠ざかる君の後ろ姿
切なく揺れる恋の花
歌え踊れ声を響かせ
もう会えない君にも届くよう
飲んで騒げ孤独な宴(うたげ)
お月様が呆れて帰るまで
夕暮れに伸びる君の影が
次第に遠くなって消えてゆく
遊郭の奥に続く道を
一人で振り向かずに歩いてゆく
君が泣いて消え去る夢を
夜中に見ては一人飛び起きる
あの日見た歩き出す君の後ろ姿
刹那に消える恋の花
歌え踊れ声を荒らげて
もう言えない思いも届くよう
飲んで叫べ声を荒らげて
お日様さえ気づいて起きるまで
僕は泣いてしまわぬように
一人でこの宴を続けよう
あの日見た君の目を流れてく涙
儚く散った恋の花
歌え踊れ命の限り
もう見れない笑顔も忘れ去り
騒げ叫べ心の底から
頬を伝う涙に気づかぬよう
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