A0
深い霧立つ森の中、お池は青く揺れて
"池よ、お前は何故青いのです?"
問うは水辺に蹲る瞳の青い女の子
語る吐息に空は逃げました

A1
ふかい緑につつまれた お池は色をもたず、
村にあいされ生きてきました。
今日をくまれて生きおえて こうふくに水とじたとき、
落ちたしずくに星がにげました。

B2
"だれか、どうか" もとめてさけぶ ひとりごとはかがやいて、
お池のなかへと 青がとけました。
指のおく、それらはきっと 他人がためにあらわれて、
あまたの空より きれいそうで。

S1
"ねぇねぇ"と思いきった お池の声に女の子は、
おどろいたと 青をまるめて。
運命とわかりきった ほつれをつなぎたいんだなどと、
夢語で 夜をそめていきました。


A2
ふかい緑につつまれた お池は今日の夜も、
青いしずくを受けとめていました。
『明日を持てない女の子』繰り返すのは同じ言。
お池ゆがませ空をのろいました。

B2
"だれも、どうせ" あきらめきれない世界を埋め、掘り起こす、
日ごとにみにくく 青にかすむ声。
指の奥、それらはきっと他人がために削られて、
お池のことなど見ないようで。

S2
"ねぇねぇ"と歪みきった お池の腕に女の子は、
願わくばと 指を絡めて。
深々と思い知った 終わりの日々を遠ざけようと、
夢語に息を吹き込みました。


A3後半のみ
深い霧立つ森の中、少女は青の底深く
同じ青色見上げていました。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

青いお池の物語

シリーズ予定。シリーズ名未定。
ただし続きじゃなくて読み切り感覚。

自分メモでそのうち物語追加予定。

予定と未定しかないので、今のところ曲募集はしてません。

閲覧数:169

投稿日:2013/02/08 10:34:26

文字数:619文字

カテゴリ:歌詞

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