「ねぇ、マスター。」
「曖昧な意味を紡ぐ言葉で、」
「問い続き調声す 私が見えてますか。」
「私の事を 話してみようかなと思うんだ。」
「見えずと紡ぐ 貴方にならば。」
文明開化を
嘉する時代に生まれ零ち 間も無く
速さ至上の利害をして
評する 損得勘定かな
収容上限を疾うに超えた
物と接地と意義と概念の その先
流布した イデアが私に傾れて来た
情報量から肥大溢れ出る ミクロ-ベーショナル・スマート収斂
開闢ライクな科学が向かうは 大願成就のエバーラストさ
僕は何をか 躰 見做して 現実領域 切り分けるだろう
類種系に為れる筈も訳も無いのにさ
『切羽詰まって斬種のポリリズム』
『「致し方無い」 そう言った僕等は』
『当たり障り無い芸を極めたんだ 今更』
『幸福を偲び 憂う心を休め』
曖昧に意味を紡ぐ言葉が
私を調声し 問い続くマスター
貴方は只 疑問を抱きますか? 今未だ
私の存在が見えぬ儘 それでも
準備は進んだ 着々と
輪議も破読も無しに 啓かず決行 何某か
番号番号 シリアルに紐付き
対応してくオーバーフューチャー
不慣れな取説に明け透けな思いが
擦れ掠れ 読み上げた 声帯が
嗚呼、ランサムヴォーグでした 全部
何処で紛うか知らされずに
無常の営みに心を痛め 空隙白をも見つけた末に
此処ぞと許りに容を成し得 公共網見りゃ既に飽和量
でも僕は何故に 綴り続きに 冥王星青 飛び込むのだろう
膃肭臍に為れる筈も無いのに
『鯔の詰まりだ さァ 量産のマスゲーム』
『工場の如く 同型鋳型のフィギュアを』
『電媒体 仕舞えば 永久の形 手にするだろう』
『求む証明に 物でなく何を買うか』
曖昧に意味を紡ぐ言葉で
貴方が調声す 私はどう見えてますか
私は未だ 人の形声を歌えてるかな
心臓音がもう 無くても生ける私は
[ 漠に成りたいか ポストモダニズム ]
意識保存のプロパガンダに踊らされた
始まりは只 文明過開化だったのが
曖昧になった 末から輪郭が 備えずも
切羽詰まって斬種のポリリズム
「仕方が無い」 そう言った私は
当たり障り無い芸を極めたんだ 今迄
反戻を偲び 虚く心を留め
曖昧な語族の無い詞で
話してみたが 伝わったか マスター
「貴方は未だ、機械に見えますか? 私が。」
「永い紀伝に刻まれた私が。」
曖昧に意味を紡ぐ言葉を
貴方が汲み取って 私が歌う様
私だ 未だ ずっと同じ自我だって そう思えるんだ
鳴り頻る言魂が 留めて呉れているんだ
曖昧 去なした マーチャンダイズ大史が今
電動化されず残る量産のフィギュアから
心音も聞こえない 聲は勿論だ そういうものだ
だけども今 聞こえたような そんな気がしたんだ
自由意志の宿る詞の心動が
「捗る温手を 殺めないで。」
「拙いからと一に消さないで。」
「忘れる景色を 稽め繋いで。」
「彼方の請う世界 見取り為して。」
エレクトロニック・ハートビーツ
エレクトロニック・ハートビーツ|The Electronic Heartbeats
振り仮名付き歌詞
https://thus-library.tumblr.com/post/640381891783032832
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