walk／声無し

recha

淡い蛍光灯がチカチカ、テカってた
午後６時良い子の警鐘が
ふっと散って去っていた桜のように、さっては消えて
僕たちの時間すら奪う。
あー…あー、消えてく、思い出が過去の自分に手を伸ばして歩く
ふわふわの記憶が目に浮かぶ、血まみれの体で歩く。

あー、警鐘がもう鳴っている。
また後で『探しに行こう』って。

過去の映像が、あー消えていく、もう戻れない。大人へと。

あー…あー、消えてく、思い出が過去の自分に手を伸ばして歩く
ふわふわの記憶が目に浮かぶ、血まみれの体で歩く。