海辺の国道を　あてもなく車を走らせる
夕焼けが目に眩しくて　思わず目を細めた
信号待ち　ふと視線を歩道に向ければ
交差点で待つ人混みの中　見覚えのある顔

あの日この場所で君とふたり
描いた未来を今　思い出すよ

きらりきらりと波に光る　あの夕日のように
黄金色に染まる記憶が　僕の心を照らす


海浜公園　駐車場　車を置いて
防波堤　側のベンチに座り　海を眺める
沈みゆく夕日の下　遠くから船の音
散歩する人達の中　君の姿を探した

あの日この場所で君が言った
言葉を僕はまだ　覚えているよ

ふわりふわりと潮風を舞う　あの鳥のように
静かに揺れて浮かぶ想い出が　僕の心を漂う


一人二人と通り過ぎていく　あたりには僕ひとり
さらりさらりと流れる時間　夕日も沈んでいく
立ち上がり海に背を向ける　もう行かなくちゃ
ゆらりゆらりと響く波音　誰かの声が聞こえた

きらりきらりと波は映す　夕暮れ空　涙の色
振り返れば誰もいない　僕の影だけが伸びる
ふわりふわりと潮風を舞う　あの鳥のように
いつか自由に羽ばたいていこう　大きく羽を広げて