1A)星も月もない夜空のように
私の心は沈んでいった
生まれ落ちた意味を探してみても
色の無い毎日を繰り返す

1B)忘れたい記憶と血の流れに
逆らうように泳いでみても
足に絡まった鈍く疼く
重く錆びた鎖が自由を奪う

1C)「辛い」とか「苦しい」言葉半分も
生きていないと背中を押される

1S)あの日君に会わなければ
未来など望まなかった
涙1つ分の奇跡を知った
まるで羽根のように軽やかに舞って
私の心に翼をくれた
星も月もない夜は明けた


2A)どんなに過去を振り返ってみても
君のいない思い出は虚しいだけ
庭に枯れ落ちたカーネーションの
乾いた花びらを両手で包む

2B)波のように寄せては引く心は
不安と無気力でバランスをとって
嘆くだけならいっそ黙っていようと
嵐が去るのを窓辺で待つ

2C)「寂しい」とか「恋しい」言葉1つも
選択肢にないと思っていた


2S)あの日君が差し出した
右手を取らなかったら
私はまだあの夜空の中
冷たくて大きいその手を掴んで
離したくないと泣いていたんだ
君の胸はとても温かかった。



3C)「大丈夫」「痛いね」泣けない私に
君が泣くから胸が裂けそう


3S)消し去り忘れたい過去
希望のない青空
世界の全てが拒絶していた
幼い私の小さな願い事1つ
君が手の平で優しく包んだ

荒れた砂地に花が咲いていた。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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枯れ地の花

幼い頃から虐待を受けて育った子が、初めて優しさに触れたことを歌詞にしました。

閲覧数:218

投稿日:2018/10/06 05:11:48

文字数:583文字

カテゴリ:歌詞

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