留守番電話に呼ばれ 夜更けの街を歩く
そぼ降る雨に濡れた 灯りがぼんやり光る
にじんだ影に揺れる 遊び女たちの瞳
恋人たちが笑い 互いにエールを送る
ネオンの海の底で 想いの欠片がはじける
儚い夢と踊る うつせみ盗んだ異邦人
どこにもいないあなた 探してふらふら歩く
手がかり足取りたどり 追いつきかけたはずが
知らない誰かにそっと 耳打ちされた行方に
あっけにとられて一人 思わず天を仰ぐ
取り残されて一人 湿った空気に沈む
いつしか空も白み 終わりとはじまり重なる
ひとまず今日は帰ろう あくびをしながら帰ろう
あなたを忘れて眠ろう 続きはきっとまた明日
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