声にならない叫びを叩きつけて飛ばす
ドクハク紙ヒコーキ


押し込められた箱庭(ハコ)の中 課せられたのは
退屈な日々を無難にやり過ごすこと
そのため選んでいたのは見せかけだけの
優しいふりの薄っぺらな言葉

押し込められた見知らぬ他人 鳥小屋みたいな偽物社会
複雑絡まる鎖の先に 歪んだ連帯感が牙砥ぎ潜む
『日常』って、まるで戦場

建前ばかりの衆人環視 本音は隠して互いに監視
迎合求める読めない空気 透明ガラスで隔てて逃げる
胸に押し殺す想いが徐々に 毒へと変わり黒くなる
逃げ場探して見上げた空にふわり浮かぶ
真っ白紙ヒコーキ


烏合の衆が暗黙に取り決めたのは
見せしめを選び 磔 石投げるルール
保身のためにみんなが身に着けたのは
泣いてる誰かを無視する強さ

こっそり心に隠したナイフ ロザリオみたいに隠れて握る
孤立に怯える仮面の群れが 歪な協調性に安堵で笑う
「たすけて」って、誰が被害者?

見せかけばかりの平和と調和 不都合隠して欺瞞と逃避
生け贄求めるハリボテ舞台 虚構と現実隔てて逃げる
胸に押し殺す想いをせめて 吐き出したくてペンを取る
いつか見上げた空にヒントをもらい折った
ドクハク紙ヒコーキ


祈る言葉を自分のために 探すほどにも自分を想えず
祈る言葉を誰かのために 綴れるような余裕もなくて。。。

省みられることのない涙は 水溜りにこぼれ雨に溶け
行き交う人の忙しない足取りに踏み潰されて
消えた――


正論さえも数の暴力に 押し潰されて消えるこの世界
助けを求めて叫んだ声も 聞こえぬふりして黙殺される
それでも前向きに生きてたくて 心に溜まった毒のすべてを
次々白い紙に吐き出して 遠くへ飛ばして捨てようとした
なるべく高いビルを探し出し 雨降りの中傘を差し上る
屋上でふと見下ろした町の 傘たちはとても遠くに見えた
胸に押し殺した想いがヒコーキを 飛ばすその度軽くなる
声にならない叫びを叩きつけて飛ばす
ドクハク紙ヒコーキ


声にならない祈りを託し空へ飛ばす
ドクハク紙ヒコーキ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

ドクハク紙ヒコーキ

『ドクハク紙ヒコーキ』(http://piapro.jp/t/UtBj)の歌詞です。
作詞で失敗した好例。のような気もします。

閲覧数:193

投稿日:2013/02/27 20:32:31

文字数:868文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました