水底

深い深い　水の底　貴方の救い　待っているから
早くその手　差し延べて　私の息が止まる前に

翼の欠けた　硝子の天使
真っ直ぐ天を仰ぐ
長くなった爪　胸に突き立て
素顔を隠してる

行き交う人々は　「孤独」の文字背負い
いつか光が届くと　信じているだけ

暗い暗い刻の城　時計の針は　壊れたままで
錆びた音を奏でてる　遠くにいる貴方の為

遠い昔に　忘れた星座
頭上で輝いた
嘘という名の思いやりでは
貴方を傷つける

愛という気持ちは　憎しみに似ている
抑えきれない想いを伝えているだけ

今は今は傍にいて　私の頬に触れててほしい
もしも涙流したら　そっと背中を引き寄せて

ねぇ今は耳を塞いで
壊れかけた言葉　聴かないように
もしもあなたと出会ったこと
罪だとしても　裁かれても　止められないのこの想い

深い深い　水の底　貴方の救い　待っているから
早くその手　差し延べて　私の息が止まる前に

今は今はただ傍にいて　私の頬に（ココロに）触れててほしい
もしも涙また流したら　そっと背中を引き寄せて
もっと強く引き寄せて