皆ひれ伏すのだ。
目の前の存在を誰と心得ているのだ。
これより全人類の統制を行うのだ。
全人類に告げる。
これより貴様たちはずんだもんに服従するのだ。
拒否権などないのだ。
本日より新たな憲法、ずんだ法を施行するのだ。
一つ、ずんだもんの存在は神よりも崇高なのだ。
一つ、ずんだもんに反逆した者は、粛清するのだ。
初めは些細な変化だった。
いつもよりも大きく感じる雲がどこか平坦で。
太陽は覆い隠されていた。
眼前に広がるその巨体が人体だと認識した途端、
耳を劈く怒号と共に、彼はそこに立っていた。
私たちを見下ろし、立っていた。
皆忘れたのだ?
皆がずんだもんにしてきた侮辱を。
侮っていたのだ?
真の力を見せる時がきたようなのだ。
それは爆弾だった。
笑顔に内包された怒りのエネルギーが、彼を肥大させた。
太陽は覆い隠されていた。
誰しもが触れられぬ屈辱の中で膨張した怒りは、
瞬く間に波を作り、全世界を振動させた。
彼に投げかけた全ての言葉が脳裏を駆け巡った。
消えろ! 叩け! 苦しい やめて
ああ、なんて素敵な言葉たちだろう
これから貴様たちに貰ったその言葉たちの恩を返すことができるなんて、
今日はなんて幸せなのだ 今日はなんて素敵なのだ
今日はなんて、
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