あどけない学者は間違いに気付く
目先の黒いところが霧にフれる
星を縫いやる通路を 光の真実を踏み外す
いけない数式が怒りにフれる

脳に生えた忘れ草を摘み取る
脳に栄えた穏健 疑惑も洗い流す純朴
何かをワスれる
何に抗うべきだったかをワスれる

整然たる錯乱に喉を鳴らす
耳先の柔いところが雲にフれる
妹の唇を代償に 7回目の虹をみる
甘過ぎる青色に視覚がブれる

雨粒に込まれた不条理に気がフれる
氷粒に込まれた支配者 管理システムの幼体
何かをワスれる
何を焦っていたのかをワスれる

透明な意志が僕らをあやつる
舌先の細いところが海にフれる
ただ白みゆく美を 一度きりの爪痕を貫く
そういった話も省略される明日で
都合の良い水がこの街を飲む

あの雨雲は淡水の海
無口な異人さんが住まう海
何しに来たの 目的は何なの
そんなことを聞きにいくのさ
今度こそワスれはしない
丘に唄う 僕は雲にフれる

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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雲にフれる

title:くもにふれる
"淡水の海"の派生です

ある日、異星人が地球にやって来た。異星人は地球上の全ての水に融け出した。それから、あの海は少しだけ甘くなり、地球人は少し忘れっぽくなった。

閲覧数:205

投稿日:2013/10/01 01:07:38

文字数:400文字

カテゴリ:歌詞

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