『冬眠暁を覚えず』2mix off-vocal
『冬眠暁を覚えず』
目蓋の向こうから
春の光
重たい体を引き摺って立った
緑あふれる窓を眺め
「ここは私の知る街じゃ無い」
錆び付いた街路灯
見慣れぬ道路
機械の花が凛としていた
快晴の空に心躍る
やっと祈りが届いたのだと
「これで私はただひとりきり。」
今日は○月×日
雲の海を越えて
世界を見たんだ
言葉では表せないほど綺麗な陽
傷のない
愛のない惑星で
私だけが息をしている
歩き疲れて
楓を背に
小さなため息に
沈黙が返る
誰もいないから
悩むこともないな
これが私が望んだ世界か
今日は×月○日
空を泳ぐ、そう、星を見たんだ
ねぇ今更誰に話せばいいんだよ
傷のない
愛のない惑星じゃ
ねぇ、ずっと間違えてばっかなんだ
あなたがいない
こんな世界なら
もうこの音も光を放ちはしないんだよ
分かち合う
繋ぎ合うことで
私たちは息をしている
息をしている
息をしている
ほら、私だけの歌が聴こえる
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