壁に沿って立ち並ぶプラタナスの影
グラスの向こうの景色と入れ替わる
やがて僕の体も透明の中へ
アスピリンは今日も効き目がないのに偉そうに笑う

向かい風に間違われてすぐに足跡も立ち止まって
僕たちは迷路からいつも遠ざかって
裸足で歩きなれたまわり道のあてもなくなって
曠野の果て

消えた名前も思い出せないまま
グラスの向こうが溶けていく
足跡に張り付いた影に
無理矢理にエンドロール挿しこんだ

明日になれば雨が降るのに陽だまり見失って
僕たちは迷路から出られなくなって
灯りが渡されて砂漠の街が夢じゃなくなって
歯車がまわる

かわりばんこ切り刻んで神様どうぞ召し上がれ
君のせいでドアが開いて 駱駝の幽霊の足跡
雨が止んで街は病んでナトリウムランプの道しるべ
予報通り毒を呑んでぼくはいなくなる

向かい風にはち合わせて君の声も聞こえなくなって
翡翠の眼に騙されて遠ざかってる
街はいつか僕と入れ替わりに消えてなくなって
太陽が昇る

明日になれば声も体も思い出せなくなって
新しい迷路ならすぐに始まって
いつかの歩きなれたまわりみちが僕を失って
褪せていく

壁に沿って立ち並ぶプラタナスの影
グラスの向こうの景色が入れ替わる

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

記憶消失

閲覧数:443

投稿日:2011/11/09 00:24:15

文字数:519文字

カテゴリ:歌詞

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