騒ぎはじめた
外はもう夏らしい
仲間は高らかに唄う
「早く出ておいで」

うるさいほどに
夏を語ってみても
一日が七日過ぎれば
そこまでだから

涼しげに流れる水
それと一緒に
時は流れて

泣き嗄らせ
気付いてもらえるように
周りに負けないように
一度きり
何もできないまま
手をのばせないまま
終わらせていいの

廻りはじめた
向日葵が追い掛ける
太陽が憎らしくて
でも泣き続け

月が廻り
火は燃えて
水に流れる
木に縋り
金色の星
土に落ちた
最期の日

泣き嗄らせ
力尽きてしまう前に
届くことは無くても
一度だけ
最期くらいなら
許してくれるかな

口開けて
君が大好きでしたって
幸せになって欲しいって
言えないよ
何もできないまま
風に消えたcicada
もうすぐ夏が終わる

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

cicada


とある夏の
小さな短い恋。

閲覧数:80

投稿日:2010/08/30 13:21:24

文字数:346文字

カテゴリ:歌詞

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