ふと思いついた優しいこのメロディ
懐かしいような苦しさもあるような
君に伝えたくて口ずさんでみるけど
儚いその歌は風に溶け消えたんだ

確かなものがあるならば
僕はそれを信じたいんだ
これ以上不確かなものに
傷つけられたくないんだ

流れ星に願いを込めて君は夜の空を仰いでる
この歌に祈りを乗せて僕は声高らかに歌う

いつか君と見た暖かい白昼夢を
僕はいつの間にか忘れかけていたんだ
大切にしたいものばかり落ちていく
握りしめていた思い出も今はない

君は今日も傷ついてる
僕はそれを眺めるだけ
こぼれ落ちた君の涙
残酷なまでに美しい

耳を塞いだ君がもう傷を増やすことのないように
ギターを掻き鳴らしながら僕は君に叫び続ける

君はずっと苦しんでる
僕の声が虚しく響く
もしも今生まれた音が
君を救えるなら

君に届かない歌はもう
力なく全て消えていく
「もう一度　あともう一度」
繰り返し歌う

君のため僕はここで音を絶えず奏で続ける
この歌で君を救えなくてもずっと歌ってるから
気が向いたらいつか聴いてね

朝日が昇る　もうすぐ夜明けがくる
僕らの祈りをのせた星に別れを告げる
君は前を見る　強く確かな眼差しで
僕らは進んでいく　君もまた明日に向かう