夜の海を越える 深い溜め息も
朝に届きはせず 昨日に消えて行く
僕の愁いも 君の嘆きも
世界は知っている
あの日の罪も 未来の過ちも
隠しているのだろう
神様は何も赦してなかった
期待の瞼をそっと下すから
人々は何も信じてなかった
残酷な雨に瞳を濡らして
ゆっくり目を覚ます 暗い空の下
飛び交う銃声は 子守唄のように
僕の右目も 君の左足も
明日へと還るだけ
失ったものを誰かの所為にして
立ち止まってしまう
失意の窓辺にそっと手を翳し
開け放つ空は何を思うだろう
傷痕を探し痛みを嘯き
欲しがる言葉を何度繰り返す
神様は何も赦してなかった
与える痛みも忘れ去って行く
人々は何も信じてなかった
救いの船出に目を背けながら
神様は何も望んでなかった
何度も繰り返す過ちの中で
悲哀を頬張り 歓びを諭し
愛すべきものと この世界の中で
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