キャトルミューティレーションのように恋した
実地調査14日目の朝よ
みだれの無い計測機器が
奏でるのは知らない音
どくん と
警鐘のよう 響くの
特定の弧をえがいて飛び立つの
頭上には相変わらずの
はりついた気持ち悪い色
体内 深い傷があって
とうとう 劇物が混ざった
そうして こまぎれの昨日の
くり返しをすることに夢中になったの
ゆらり 宙に浮かんで
ままごとをしましょ
UFOにのって異星にいこうね いこうね
きっとね きっと君はズルい奴だよ
UFOにのって異星にいこうね いこうね
キャトルミューティレーションのように恋した
実地調査17日目の朝よ
ぶちこわれた 計測機器が
奏でるのは知らない音
どくんどくん と
警鐘のよう 響くの
キュートアグレッションが囁くの
にせもののなぐさめは
あいにくもう持ち合わせてないよ
臓器も ぜんぶ捨てて
あいさつしましょ
UFOにのって異星にいこうね いこうね
なんて大きくておぞましく
美しい星だろう
でも僕たちにはもういらないね ないね
体内 ひどい熱があって
朦朧 浮かされては膿んだ
そうして もろい体機能の
営みに触れることに夢中になったの
なんにも忘れぬよう
連れていきましょ
UFOにのって異星にいこうね いこうね
どうして なんでそんな怖い目でみるの
分かってくれなくて悲しいな
もう知らないわ
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