気付いたのはいつだって
全てが終わった後の祭り
ならばせめてこの想ひ
花火に込めて夜空に散らせて下さい





いつもの交差点で見かけた
鞄に付いてる小さなお守り
寂しそうな俯き顔で
渡る横断歩道
周りの景色から
浮いている足元

空き缶見つめる泣きそうな目が
捉えてる先には何があるの?
泣き出しそうな口から
零れ落ちる途切れる言葉
掬いあげる言葉は
突きつけられるknife


さりげなく伝える言葉に
棘を感じて
突き放す言葉
繰り出す口撃

出会わなければ
幸せだったのにね


感じ取れない想ひに
むしゃくしゃして
振りほどく両手
突き飛ばす躰

伝えられないよ
言葉だけじゃ


足りないモノも
補えないままに


今触れられないってその事が
軋む心に突き刺さる
あの頃の思い出は
割れたスタンドグラスのよう

気付いたのはいつだって
全てが過ぎ去った後の祭り
ならばせめてこの記憶
線香花火のように散らせて下さい





いつものホームで見かけた
春風に揺れる制服姿
笑いかけるその先には
楽しそうに笑う知らない人影
ただ独り佇んで
取り残される駅のホーム

輝いているその目が
遠ざかる未来を映してた
目指していたものは全て崩れて
残るのは微かな残滓
それだけでも十分に
空っぽの心のpressure


帰れない日々に伸ばす手に
容赦なく刺さる
無言の別れ
消える景色

最初からずっと
始まってなかった

目を向けられない現実に
ただ目を背けてた
見えない標
消えてく絆

思い出すらも
見えなくなってく


伝えたい事も
伝わらぬままに



今問い掛けられないって事が
揺らぐ心に揺さぶりかける
あの時の笑顔は
偽りの仮面のようで

気付いたのはいつだって
全てが終わった後の祭り
ならばせめてこの想ひ
花火に込めて夜空に散らせて下さい




暗闇潜む部屋の中
独り自分抱きしめる
うずくまる姿
あまりに惨めで
淀んだ夜空に
独り問い掛ける
反響する声
あまりに無様で

掛けられる声に
気付けるはずもない

虚ろな瞳が映すのは
思い出の中の打ち上げ花火



今思い出せないって事が
彷徨う心を迷わせる
あの頃の思い出は
霧の晴れない向こう側

気付いたのはいつだって
全てを後悔した後の祭り
ならばせめてこれからは
気付く努力をしようかな


今やり直せないってその事が
軋む心に突き刺さる
あの頃の毎日は
今は色褪せたセピア色

気付いたのはいつだって
全て終わった後の祭り
ならばせめてこれだけは
色褪せない花火で散らせて下さい

お願いfire flower
記憶と一緒に眠らせて

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

散華

ある意味、自身のトラウマ的な出来事と向き合うことになる歌詞。
忘れられないなら、しっかりと形を創って、そして命を吹き込もうかなと。
どなたかこれにメロディを付けてくださることを切に願います。

閲覧数:33

投稿日:2010/05/05 17:13:54

文字数:1,110文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました