S
言葉を積み重ねるだけなら
君など要らない
闇雲に愛するだけなら
君である必然もない
僕は誰の傍に居るのだろう
A
大きな空は零れて 大地を侵して
酸素を赤い飛沫に染める
その光景を宇宙の窓から眺めた
電波信号が脈打つ
B
漂う旅路の隙間に
音の無い世界に歴史を奏でる
呼吸を真似して擬似大気を揺らす
寂しさを知ろうとした
S
言葉を罪重ねるだけなら
君など要らない
有耶無耶に乞いするだけなら
君である必然もない
僕は誰の側に往くのだろう
C
ありふれた星体観測予報
錆が熔けて 近付く度に融けていく
凍てついた吐息と
誰かへと向けられた熱気
酷く曖昧な言葉と人間という物体
LS
言葉を積み重ねるだけなら
君など要らない
闇雲に愛するだけなら
君である必然もない
君は誰の傍に居るのだろう
言葉を罪重ねるだけなら
君など要らない
有耶無耶に乞いするだけなら
君である必然もない
僕は誰の側に往くのだろう
反転して、弾かれて…
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