未成年雑記/GUMI

いつしか私もたくさんの愛と目と解を知りました
もう喃と話せど可哀と言われる そんな甘味は許されなくて
伸びてゆく手足が痛いんだと あなまだ小さくいたいんだと
駄々を捏ね 地団太を踏むことも萎えた体にはどうにも辛いのです

叶えたい夢は捨てました 身の程に合わぬものでした
口一杯に頬張ったそれ故息が出来ず藻掻く日々でした
思わず吐き出してしまったそれはあまりに汚く醜いもので
これもある種の芸術であると開き直り見ぬ振りをしました

「空っぽだ。」「空っぽだ。」と空虚に喘ぐ者を横目に
それが真だと認めることを拒み続けている
悲哀とは慈愛の罰 結局哲学は人間主義と悟ったのでしょう
願ってしまったのでしょう

大人になんてなりたくなかったな 滔々重ねた罪は時に許されなくなった
いつの間にか汚く育ってしまったな 何不自由ない幸福を与えられるべきは
私じゃない

せめて死ぬまでは人間であろうと努力などしてみました
息をするだけ あわよくば邪魔になってしまう私にどうか罰をと
家族や友は私がそう呼ぶには烏滸がましい方々ばかりで
ただ幸せを願う またそこに矛盾があることには目を瞑って

皆綺麗な顔で笑うのです 綺麗なことだけは分かるのです
情動と哲学は決して混じ合うことはなく 零れぬ雫に自責が募るだけ

ただ優しい人間になりたかったな 道に潰れた虫にも涙を流せるような
何の引け目なく愛を謳いたかった 目を閉じ耳を塞ぎ聾唖の振りをした

あの時のように あの時のように
あの時のように あの時のように

変わらず最低な人間だ 醜悪な存在だ
伽藍堂な生体だ 最低だ 最低だ

最低だ

大人になんてなりたくなかったな いつの間にか汚く育ってしまったな
ただ優しい人間になりたかったな 何の引け目なく愛を謳いたかった

過ぎることだけを追う人生だったな
いつまでも妥協した選択肢 生きる価値なしを記した目次
貴方のような人間になりたかったな
金輪際の幸福の全てをここにおいて

眠ろう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

未成年雑記 歌詞

「未成年雑記」の歌詞になります。

閲覧数:67

投稿日:2023/11/19 01:43:01

文字数:851文字

カテゴリ:歌詞

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