
A
うだるような八月 順番待ちの序列
霹靂の日を待つ カタツムリの帰結
つま先の空白 濡れて滲む網膜
永遠に似て切なく 意味のない夕刻
B
二人で買った青いブルースカイシャーベット
同じ時間 ひとつのカップ
きっと違う味だったろう
S
夏の最中だった いつまでも暑かった
誰を探しているんだか ずっとセミが鳴いてた
あり得そうな期待が 言えば叶う気がした
選ばなかった未来が 正しかった気がした
A
うだるような八月 水銀灯の飛沫
星は天空の果実 何光年の遺物
入道雲真四角 嘘を選ぶ鼓膜
一過性の哲学 曰くとかく牢獄
B
二人で買った青いブルースカイシャーベット
同じ俯瞰 いつものループ
だって溶けてしまうんだろう?
S
僕は僕でしかなかった ただそれが嫌だった
何になろうとしてんだか 割れたセミの抜け殻
曲がり角に君がいた 耳慣れない誰かの歌
知らない顔で笑っていた 正しい世界って気がした
※サビ繰り返し
A'
蝉しぐれ八月 往生際の嗚咽
夏を散りばめた 青空色の シャーベット
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