『夏に降る雪』

A1
　滴る　紅い雫を
　舐めとって　嗤う(わらう)よ
　口に広がる　鉄の味に
　生を感じて

B1
　目の前の　非現実
　朧気な　真実
　掴む為に　この右手
　高く振り上げて

S
　守りたい　守りたい　貴方を
　たとえ此処で　果てようとも
　貴方だけは　その笑顔は
　曇らせはしない

　傷ついて　倒れたとしても
　また立ち上がってみせる
　この右手に　宿る力
　貴方のためだけに使いたい

A2
　沸き出す　暗い闇を
　引き裂いて　吼えるよ
　指に感じる　冷たさに
　意味を感じて

B1
　消えかけの　倫理観
　曖昧な　義務感
　壊す為に　この右手
　高く振り上げて

S
　壊したい　壊したい　貴方の
　命狙う　モノ全てを
　貴方だけは　その心は
　汚させはしない

　力尽き　動けなくても
　魂尽き果てるまで
　この右手に　秘める力
　貴方のためだけに使いたい

　夏に降る雪

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A1
　したたる　あかいしずくを
　なめとって　わらうよ
　くちにひろがる　てつのあじに
　せいをかんじて

B1
　めのまえの　ひげんじつ
　おぼろげな　しんじつ
　つかむために　このみぎて
　たかくふりあげて

S
　まもりたい　まもりたい　あなたを
　たとえここで　はてようとも
　あなただけわ　そのえがおわ
　くもらせわしない

　きずついて　たおれたとしても
　またたちあがってみせる
　このみぎてに　やどるちから
　あなたのためだけにつかいたい

A2
　わきだす　くらいやみを
　ひきさいて　ほえるよ
　ゆびにかんじる　つめたさに
　いみをかんじて

B1
　きえかけの　りんりかん
　あいまいな　ぎむかん
　こわすために　このみぎて
　たかくふりあげて

S
　こわしたい　こわしたい　あなたの
　いのちねらう　ものすべてを
　あなただけわ　そのこころわ
　けがさせわしない

　ちからつき　うごけなくても
　たましいつきはてるまで
　このみぎてに　ひめるちから
　あなたのためだけにつかいたい

　なつにふるゆき