真っ青に晴れた空の下で
わたしはわんわんわんわん泣いた
真っ青に晴れた空の下で
わたしはよたよたと歩いてた

どうして泣いたんだっけ
何が悲しかったんだっけ
そもそも悲しかったんだっけ
どんな気持ちで泣いたんだっけ

そもそもわたしに悲しいなんて感情があっただろうか

どうして泣いたんだっけ
どんな気持ちで泣いたんだっけ
今じゃもうわかんなくなった
どうしてだろう…
ああ　分からなくなっちゃった


真っ黒によどんだ空の下で
わたしはぐんぐんぐん走ってた
真っ黒によどんだ空の下で
わたしは風のように空を切ってた

走るのはとっても気持ちが良くて
全部忘れられそうな気がしたんだ
頬を流れてくる涙なんか
知らないふりをして…

私がどうして泣いてるかなんてもうどうだってよくなってたんだ

空を切ってくわたしの体が
いつの間にか好きになっちゃってたんだ
今まで大嫌いだったわたしの胸とか
泥んこのように…
ああ　汚れてたはずなのに



今まで大嫌いだったはずなものたち
わたしの胸とか足とか頭とか
短い指や髪の毛一本一本が
頬を流れてくる涙が…
ああ…



どうして泣いたんだっけ
今じゃもうわかんなくなっちゃった
私がどうして泣いてるかなんて
もうどうでもよくなっちゃてたんだ

空を切ってくわたしの体が
いつの間にか好きになっちゃってたんだ
何が悲しかったんだっけ
きっと　きっと…

なんでもなかったんだ