今日もまた酷く散々で、もう逃げ出したくなるけれど、歓声に胸は高鳴って。
《――― 如月アテンション ―――》
...―――ああ、行先は如何しよう?
やっぱり、私服じゃまずいかな、もう何もかも、放り出してしまった午後。
最近、あの日からの出来事から普通に街を歩けなくなった。でも、背伸びしたヒ-ルじゃもっと歩きづらいし、踏み出しにくいもの。
かといってばれちゃう訳にもいかないし、フ-ド被れば大丈夫だよね。
ばれないように行こう。
商店街、路地裏へ抜ける。こんな所久し振りだ。何でかドキドキしてしまう。
ふいに風が吹いたらフ-ドが脱げて。やっぱりすぐさま観衆目線だ。
こんな体質嫌だなあ、人の視線なんか" 奪い "たくないのに。
こんな体質の所為で、私は一人ぼっちなのに。
...ああもう、やっぱり変わらないんだ。此れじゃあ何時も通りの週末になっちゃうよ!
もう散々だなあ、辞めたいな。
ライブとかでは「 満員御礼! 」なんて云っちゃうけど、其の実ブル-だから。
ああもう、困っちゃうよ、目立っちゃうな。
追い掛けられるなんて散々だよ、逃げたいなあ。
...―――期待しちゃうよ。
「 ... っ ... もう、私を見ないで! 」
そんな言葉も、ポケットにしまおう。
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