静かな闇の中 幽(かす)かに響く音
誰かが呼んでいる 途切れかけの声で
世界は歪んでる 歯車 終末時計
穴のあいた傘は 終焉(おわり)のエクリチュール

“皆様残念です 世界はもうここまで”
“あなた方の明日は もはや二度と来ない”
理不尽なフェルマータ 呆然と置き去られ
僕等はただ白紙のページ前に惑うだけ

これが愚かな僕等への裁きだとしても
目の前で死にゆく 君を見捨てろと!?

注ぐ火の雨の中 ゆらり立つは蛮勇
“神殺し”それでも 詰(なじ)られて構わない
検めもせずに “運命”の一言で
片づけるならば神もきっと罪人さ


冷たい闇の中 仄(ほの)かに落ちるヒカリ
誰かが泣いている 霞んでく鼓動
世界は応えない 目を逸らす月と星
暁に待ちかまえ 偽りの陽が嗤う

角笛は高らかに 笑わぬ神の機械仕掛け(デウス・エクス・マキナ)
“罪深き者たちよ 覚悟を決めるのだ”
開けられたパンドラは 希望さえ残さない
今宵天と地とは 永久(とこしえ)に別たれた

命奪うことは神にだけ許されると?
ならばその罪を今森羅へと問う

燃え逝く空を食らう 放たれた獣
今さら怖くない、穢れているのだから
すべての罰も この身で受け止めて
隻腕の銃で天使を撃ち落とす

火の雨が撃ち抜く 真紅の血の心臓
たとえこの手が大罪に染まろうとも
幼い笑顔守る 穴の開いた傘
そういうものに僕はなりたい


分かってる、所詮は僕も偽物
真の救世主(メシア)が来たる前の時間稼ぎ
手を差し伸べても全ては救えない、それでも希望があるなら
この身が朽ち果てるまで
世界を守ろう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

Messiah the one before the last

この身が朽ち果てるまで たとえ偽物だとしても――――

滅びに抵抗する人の話。中二全開。
タイトルの意味は「終わりから二番目の救世主」ですが、これで合ってるんだろうか・・・最近英語の知識が脱落してきてるかんねー
前作のテーマにした震災もそうですが、神様っていつも正しいのかと思います。

理不尽な終末に抵抗する、そういうものに私はなりたい。

閲覧数:111

投稿日:2013/07/28 22:37:07

文字数:677文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました