紫陽花の陰にぽつり、雨音響いて。
傘も差さずにすっと、泣いてる、薄墨。

硝子越し 指差して 目を伏せる影。
いつまでも そこに居ちゃ 風邪をひいてしまうよ。

「”喜びさえも、忘れるさ。孤独に生きる、と決めたんだよ。”」
嘘つき君(きみ)の、頬は濡れ。抱き締められる時を待ってる。


気紛れな風が不意に 晴れ間を連れて。
君と僕を隔てる境界、東雲。

雨上がり、霧煙る。窓の外から。
このままで 立ち止まれば いつか見失うよ。

「傘を差せない、時もある。心の雨は、優しすぎる」と。
嘘つき君の、強がりを。解いてくれる人を待ってる。


「やがて季節は、変わるはず。孤独になんか生きたくないよ。」
雨粒一つ、舞い落ちる。滲んだ青に、光が散った。

「(僕は君だよ、泣かないで。いつでも隣[そば]にいてあげるから。)」
虹色の糸、繋がった。雨の匂いを、深く吸い込む。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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雨音のメッセージ

雨の日は、自分と向き合うことができます。
静か、なイメージ。

東雲色(しののめいろ):朝焼けの光に染まった雲の色。朝の訪れの色です。

悩んでいる君を、僕は見つめているけど。
君の目にはきっと、僕が悩んでいるように見えるんだろう。
雨が降るから、虹はできて、雨がやむから、虹は美しいんだ。
そんな思いをこめて。

閲覧数:260

投稿日:2010/05/31 19:33:10

文字数:385文字

カテゴリ:歌詞

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