凍るような下弦の月に
白い吐息 弾ませながら
舞う少女

足下には
冷たく光るガラスのくつ
辺りを包むステップだけが
温もりを放つ

膝元のレース翻し
ただ一人の舞台 踏むたびに
白金色(プラチナ)の中 微笑を湛える

憂う心を覚えた彼女は
夜を見上げて 口元を締める

滲むのは他者への仄かな警戒心

その瞳(め)に映る下弦の光は
すべてを凍てつかせる 青白色

*****

粉雪まじる北からの風に
漆黒の髪 なびかせながら
笑む少女

横顔には
鮮血にも似たバラ色の頬
降り立つ雪はガラスの下で
淡く溶けゆく

胸元の飾り包み込み
ただ一人の道 行きながら
紅く潤う 唇をかむ

微笑みの意味を知った彼女は
地を見下ろして 口元を緩める

覗くのは自らへの強い嘲り

睫毛を照らす下弦の光は
すべてを曝け出す 銀白色

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

ツ キ ヨ

凍てつく月の下、怖いほどに美しい人形のような少女が舞っていたら・・・。
そんなイメージ先行のもの。

閲覧数:33

投稿日:2012/02/09 04:48:25

文字数:363文字

カテゴリ:歌詞

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