白い雲が泳ぐ空は今日も
鮮やかな青に染まっていて
君は隣でまぶしそうに
海を見渡し船見坂

坂道を駆ける
爽やかに潮風浴びて
見下ろす船は遥か遠く
どこへ向かう

波に揺られ風を切って
進む船に見とれていた
広い海が続く限りどこまでも
穏やかに流れる時のなか
今は腕時計なんか要らない

こんな小さな僕らでさえ
何でもできる様な気がした
そんな景色を伝えたくて
空まで届け船見坂
駆けてゆく

流れゆく季節
突然に君を連れ去って

耳を塞いでも聞こえる
別れ告げる汽笛の声
君の船は遠い海に溶けてゆく
いつまでも見送る僕を諭す様に
冷たい雪が舞い降りる

白く染まる港を後に
駆けて行くあの坂道まで
いつも見ていたこの景色も
今は不思議と冷たい

夕暮れ港も街も今は
柔らかな赤に染まっていて
一人佇む僕の影は
雪の上に溶け出す

暗い海の遥か向こうに
君の船は見えないけれど
僕はここだと告げるように
雪明りが照らす船見坂
溶けてゆく

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  • 非営利目的に限ります
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船見坂

冬場は登るのがとても危険です。

閲覧数:86

投稿日:2011/12/11 23:34:07

文字数:418文字

カテゴリ:歌詞

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